「おまとめローン」の基本情報

このサイトでは「おまとめローン」の利用を検討している方に、利用する前に知っていてほしいポイント、注意したい点についてお伝えしていきます。せっかく返済負担を減らそうとしたのに、かえって大変になったり、単純なミスで審査に通らなかったり……といったことを避けるためにも、ぜひ参考にしてください。
借り入れを一本にまとめる「おまとめローン」とは?
毎月の借り入れの返済、少しでも負担を軽くしたいですよね。複数の金融機関から借り入れのある方におすすめしたいのが、借り入れをひとつの金融機関にまとめる「おまとめローン」です。「おまとめローン」は銀行、消費者金融など多くの事業者によって提供されています。ここでは、「おまとめローン」の基本的な仕組みについて紹介します。
借入先をまとめることで金利を大幅に減少できる
まずは、「おまとめローン」のしくみを例で見ていきましょう。
金融機関A社から金利12%で100万円、B社から金利14%で100万円、C社から金利13%で100万円借りていた方がいます。この借り入れを、金利が9%のD社で「おまとめローン」にする場合、まずD社から300万円を借り、A~C社の借り入れを完済します。そして、D社への借り入れを、以前よりは低い金利(ここでは9%)で返していくというのが、おまとめローンのしくみです。

元の状態では1年でA社には12万、B社には14万、C社には13万と、年間で39万円(=12+14+13万)の金利負担が発生していましたが、「おまとめローン」を利用すれば、金利は27万円(=300万×9%)と、12万円も少なくなります。このように、利息を軽くすることで返済の負担を軽くすることができるのが「おまとめローン」の魅力です。
借り入れ金額が多いほど金利は下がる→つまり、まとめればお得!
下図は、オリックスカードローンの借り入れ金額別の金利一覧です。これを見ると、借り入れ金額が上がるほど、金利は下がっていきますよね。これはオリックスカードローンだけに限りません。複数の金融会社から少額を借りるよりも、1社からまとまった金額を借りたほうが、金利は大幅に下がります。
コース | 利用限度額 | 借り入れ利率(年) |
---|---|---|
800万円コース | 700万円超 800万円以下 | 1.7~4.8% |
700万円コース | 600万円超 700万円以下 | 3.5~5.8% |
600万円コース | 500万円超 600万円以下 | |
500万円コース | 400万円超 500万円以下 | 4.5~8.8% |
400万円コース | 300万円超 400万円以下 | |
300万円コース | 200万円超 300万円以下 | 5.0~12.8% |
200万円コース | 150万円超 200万円以下 | |
150万円コース | 100万円超 150万円以下 | 6.0~14.8% |
100万円コース | 100万円 | |
100万円未満コース | 800万円未満 | 12.0~17.8% |
オリックス銀行カードローン金利表 ※2016年12月20日時点の金利

金利を下げることで借り入れの返済負担を軽くできることが「おまとめローン」の一番のメリットですが、まとめることのメリットはまだあります。
複数の金融機関で借りているときよりも、返済の手間が減るというのもメリットでしょう。月に何回も返済日があると、手続きだけでも大変ですし、時間も取られてしまいます。何よりうっかり忘れてしまうと、日割りの延滞損害金を支払わなくてはいけません。
それに、返済日が月に何度もあると、返済に追われているようで心苦しくなってしまいますよね。借り入れを一本化することで、精神的な負担も減らすことができるのです。
ただし、審査は少し厳しめ
「おまとめローン」は、「ローンをまとめる」という性質上、借り入れ金額は通常のローンよりも高額になる傾向があります。よって、審査は少々厳しめということはおさえておきましょう。定期的な収入がある方、勤続年数の長い方は審査に通りやすいと言われています。

一方、審査に通りにくいのはどういった方たちでしょうか。
まず、銀行や信販会社、消費者金融会社が見ている信用情報に「事故情報」として名前が掲載されている方(いわゆる「ブラックリスト」に名前が掲載されている方)は難しいでしょう。各金融機関としては、借り入れを希望する人が滞りなく返済できるかはとても気になる情報ですので、借り入れにおいて「事故情報」のある人を金融会社で共有しています。※実際にブラックリストという名前で存在しているわけではありません。
以下のような経験が過去にあれば、事故情報として掲載されます。
① 返済に遅延があった
② 債務整理(任意整理、個人再生、自己破産)をした
なお、自己破産や個人再生をした場合、事故情報として5~10年間は名前が掲載され続けます。心当たりのある方は「おまとめローン」ではなく、債務整理(借金を減らす手続き)を検討したほうがいいでしょう。
※くわしくはこちらを参照 → 6.「おまとめローン」の利用が難しい人のために
また、早く「おまとめローン」を申し込みたい!と多重申し込み(複数の金融機関に「おまかせローン」を同時に申し込む)を行うのは、金融機関にとって悪印象に捉えられてしまい、審査に落ちてしまう要因のひとつといわれています。信頼できる業者をじっくり見つけ、そちらに申し込み、結果を待つ姿勢が大切です。
まとめ ~ひとつにまとめれば、メリットがたくさん~
① 金融機関では、借り入れ金額が高額なほど金利が下がる傾向にある
② よって、複数の金融機関から借り入れのある人は「おまとめローン」でひとつの金融機関に借り入れをまとめることで、金利を下げ、返済負担を減らすことができる
③ ただし、まとめることで借り入れの金額が上がることから、審査は通常のローンより厳しくなる
「おまとめローン」を利用する前に注意するポイント
「おまとめローン」のメリットとデメリット

借り入れをひとつの金融機関にまとめることで、返済の負担を軽くする「おまとめローン」。しかし、注意しないとかえって返済の負担が増してしまうことも!
そんなことにならないように、ここでは「おまとめローン」のメリットとデメリットについて紹介します。正しく&賢く「おまとめローン」を活用するために、ぜひ役立ててくださいね。
おまとめローンのメリット
多くの金融機関で、借り入れ金額が上がるほど、金利は下がる傾向にあります。たとえばオリックスカードローンの場合、100万円未満の借り入れなら金利は12.0~17.8%ですが、300万円の借り入れなら5~12.8%と、金利は激減します。
コース | 利用限度額 | 借り入れ利率(年) |
---|---|---|
800万円コース | 700万円超 800万円以下 | 1.7~4.8% |
700万円コース | 600万円超 700万円以下 | 3.5~5.8% |
600万円コース | 500万円超 600万円以下 | |
500万円コース | 400万円超 500万円以下 | 4.5~8.8% |
400万円コース | 300万円超 400万円以下 | |
300万円コース | 200万円超 300万円以下 | 5.0~12.8% |
200万円コース | 150万円超 200万円以下 | |
150万円コース | 100万円超 150万円以下 | 6.0~14.8% |
100万円コース | 100万円 | |
100万円未満コース | 800万円未満 | 12.0~17.8% |
オリックス銀行カードローン金利表 ※2016年12月20日時点の金利
よって、借り入れを複数の金融機関で行っている方は、ひとつの金融機関に借り入れをまとめることで、金利を下げて返済の負担を軽くすることができます。これが、「おまとめローン」の一番のメリットです。 しかし、気を付けないと「金利が下がったのに支払金額は増えてしまう」というケースもあります。
おまとめローンのデメリット
金利は下がるのに支払金額が上がる!?
なぜ、「金利が下がるのに支払い金額が上がってしまう」のでしょうか。正解からお伝えすると、「返済期間が長くなってしまえば、たとえ金利は下がろうとも、合計の支払金額は上がってしまうから」です。 借り入れを行う際には、毎月最低これだけは返済なければいけないという「最少返済額」があります。これは、借り入れの金額や業者にもよって異なります。
サービス・キャッシング | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
三井住友銀行カードローン | 10000 | 10000 | 15000 |
みずほ銀行カードローン | 10000 | 10000 | 15000 |
ジャパンネット銀行カードローン | 10000 | 10000 | 20000 |
楽天銀行スーパーローン | 2000 | 2000 | 20000 |
じぶん銀行カードローン | 3000 | 15000 | 27000 |
モビット | 4000 | 13000 | 26000 |
プロミス | 4000 | 13000 | 20000 |
アイフル | 5000 | 15000 | 30000 |
アコム | 5000 | 15000 | 30000 |
最小返済額の比較

たとえば、プロミス、アイフルからそれぞれ50万円ずつを借りている人は、毎月最低2万8000円(それぞれの金融機関の最少返済額である1万3000円と1万5000円の合計)を返済しなくてはいけません。
一方、これを三井住友銀行の「おまとめローン」(借り入れ額は100万円)にした場合、毎月の返済額は最低1万5000円以上と、1万3000円も下がります。このように「おまとめローン」では、場合によっては「金利」を下げられるだけでなく、「毎月の最少返済額」も下げることができるのです。
ただし、ここで「毎月の返済額を減らせる!」と喜ぶのは危険です。なぜなら、毎月の返済額が下がるということは、つまり「支払期間が長くなる」ということだからです。支払期間が長くなると、支払う利息の合計額はどう変わっていくのでしょうか? シミュレーションを行ってみた結果は以下の通りです。


つまり、金利が5%も下がっても、返済期間が長引けば(返済回数が増えれば)、結局、トータルで支払う利息は増えてしまうのです。 ※シミュレーションの数値は参考数値であり、取引状況によって変更の可能性があります。
いくら低金利で借りたとしても、返済期間が長引いてしまえば、トータルで支払う金額は多くなってしまいます。「どのくらいの期間で返済できるのか」は、「金利」を考えることと同じくらい大切なポイントです。
まとめ ~大事なのは金利だけではない~
① 金利だけでなく、支払期間でも支払い額は変わる
② 「おまとめローン」は、「毎月の支払金額を下げ、支払負担を先延ばしにする」仕組みではない。「低金利を利用して、借り入れを短期間で返す」ことこそが目的と心得よ
「おまとめローン」を検討する際には、「金利」だけに気をとらわれず、支払期間に合わせたトータルの「利息」を意識するようにしましょう。
「おまとめローン」の選び方
銀行系、消費者金融系、どちらを選べばいい?

「おまとめローン」を提供している金融機関は大きく分けて「銀行系」と「消費者金融系」に分けられます。ここでは、それぞれの特徴(メリット、デメリット)をご紹介しますので、ご自身の状況に合った会社を選ぶための参考にしてください。
まずは目指したい低金利の「銀行系」

最初の選択としてお勧めしたいのは「銀行系」です。理由は、より低金利からサービスを提供しているためです。以下は、消費者金融系と銀行系の金利の比較表です。
業者名 | 商品名 | 実質年率 | 借入限度額 | 審査時間 | 融資までの日数 |
三菱東京UFJ銀行 | バンクイック | 1.8~14.6% | 500万円 | 最短30分 | 最短当日 |
三井住友銀行 | カードローン | 4.0~14.5% | 800万円 | 最短30分 | 最短当日 |
ゆうちょ銀行 | カードローンしたく | 7.0~14.9% | 500万円 | 最短30分 | 2週間程度 |
りそな銀行 | プレミアムカードローン | 1.8~14.6% | 800万円 | 最短当日 | 最短即日 |
東京スター銀行 | カードローン | 1.8~14.6% | 1000万円 | 最短即日 | 2週間程度 |
住信SBIネット銀行 | ネットローン(プレミアムコース) | 1.59~7.99% | 1200万円 | 最短60分 | 最短当日 |
楽天銀行 | スーパーローン | 1.9~14.5% | 800万円 | 最短当日 | 最短当日 |
イオン銀行 | カードローン | 3.8~13.8% | 800万円 | 最短当日 | 最短当日 |
じぶん銀行 | カードローン | 2.2~17.5% | 800万円 | 最短当日 | 最短当日 |
ソニー銀行 | カードローン | 2.5~13.8% | 800万円 | 最短60分 | 最短当日 |
モビット | カードローン | 3.0~18.0% | 800万円 | 最短30分 | 最短当日 |
アコム | カードローン | 3.0~18.0% | 800万円 | 最短30分 | 最短当日 |
プロミス | おまとめローン | 4.5~17.8% | 500万円 | 最短30分 | 最短当日 |
アイフル | カードローン | 4.6~18.0% | 500万円 | 最短30分 | 最短当日 |
レイク | カードローン | 4.5~18.0% | 500万円 | 最短当日 | 最短当日 |
オリコ | カードローン | 4.5~18.0% | 500万円 | 最短30分 | 最短即日 |
クレディセゾン | カードローン | 15.00% | 100万円 | 最短即日 | 最短即日 |
商品比較表
低金利から借り入れができる点が、銀行系の一番のメリットですが、その分、審査は厳しめです。かつ、審査が通るまでの時間は若干かかる傾向があります。
ただし、低金利だからといって、毎月の返済額を下げて支払い期間を長引かせてしまったら、いつまでたっても支払いが終わりませんし、利息が増えて支払い総額がかえって多くなってしまうこともあります。
※くわしくはこちらを参照 → 2.「おまとめローン」を利用する前に注意するポイント
「低金利を活用し、なるべく早く返済する」のが借り入れ返済の基本方針です。
あわせて、利息には「利息制限法」という法律があることもおさえておきましょう。借り入れが10万円未満なら年20%、10~100万円未満なら年18%、100万円以上なら年15%が、利息の「上限」になります。

ただ、2010年(平成22年)に貸金業法及び出資法が改正されるまで、これらの金利よりも上の「グレーゾーン金利」が存在していました。この時期に借り入れをした方の中には、「現在の法律では金利の上限以上になっている!」というケースもあるかもしれません。
そのような方におススメなのは「おまとめローン」ではなく、支払い過ぎた利息(過払い金)の返還を求める債務整理の手続きですので、その場合は司法書士事務所に相談しましょう。「おまとめローン」では、過払い金については対処がされません。 (くわしくはこちらをご参照ください → 6.「おまとめローン」の利用が難しい人のために)
消費者金融系 ~銀行が難しかった場合には、こちらも検討?
銀行系の金融機関でローンを借りる際のメリット、デメリットについてふれてきましたが、消費者金融系で借りる際は、銀行系のメリット、デメリットをひっくり返した形になります。「金利は高めになる」のが消費者金融系のデメリットですが、「審査も通りやすく、審査の期間も短期間ですむ」のがメリットです。まず銀行系からチャレンジし、難しかった場合は消費者金融系にトライする形で進めていくといいでしょう。

ここで一点、ぜひ気をつけたいのが、「おまとめローン」を早く通したい!という気持ちのあまり、銀行系、消費者金融系の業者への申し込みを同時にしてしまうことです。金融業者間では、申込者の情報が共有されています。「多重申し込み者」はマイナスに捉えられてしまい、審査が通らなくなってしまうこともあります。

新しい生活をはじめるためにも、金融機関選びと申し込みは、じっくりと慎重に進めるようにしましょう。
まとめ ~推奨ルートは銀行系→消費者金融系~
①申し込みの推奨ルートは、金利の安い銀行系からはじめること。銀行に断られた場合は、消費者金融系に進む
②「急いでいる」または「銀行系の審査が通るには条件が厳しい(過去に審査に落ちたことがある)」方は、消費者金融系からはじめるのもよし
③同時にさまざまな業者に申し込むと、審査に通らないこともあるので要注意
ご自分の状況と、どういった形で返済を進めていきたいのかをよく考えて、それぞれに合った最適な金融機関を選ぶように心がけてください。
審査通過のポイントと、申請の際の注意事項
審査落ち、審査期間が長期間にならないために事前にすべきこと
「おまとめローン」に限らず、ローンにおいては金融機関の審査に通る必要があります。ここでは、審査の際の申し込み方法や、必要な書類について紹介します。書類不備などのうっかりミスで審査に遅延が出たり、審査に通らなかった……なんてことにならないよう、しっかり準備をしましょう。

(※利用する金融機関によって必要な書類は異なりますので、ここでは代表的な書類について紹介します。実際に申請する際には、それぞれの金融機関でご確認ください)
家から一歩も出ずに申し込みができる金融機関も
ローンの申し込みというと、金融機関の窓口や、無人の自動契約機などを想像される方も多いのではないでしょうか。無人の自動契約機は遠隔で担当者とつながっているので、はじめての申し込みでわからないことが多い方にとっては、その場でいろいろと聞ける点がメリットです。
一方、窓口や契約機コーナーに行く途中で知り合いに会ったら嫌だな……という方に向けて、郵送での申し込みや、スマートフォンやパソコンを利用して、インターネット経由で借り入れを申し込める金融機関も増えてきました。スマホの場合場合、家から一歩も出ずに申し込みができるのが魅力ですよね。

「顔写真付きの身分証明書(運転免許証 or パスポート)」を求められることが多い
さて、申し込みではどのような書類が必要になるのでしょうか。まず、絶対に欠かせないのは身分証明書で「顔写真のついた身分証明書」を求める金融機関が多いです。顔写真のない健康保険証より、顔写真のある運転免許証やパスポートのある方は、そちらを使ったほうがスムーズでしょう。住民票や健康保険証など、金融機関によって求められる証明書と、その点数も異なりますので、ホームページ等でしっかり確認しましょう。

店頭や無人の自動契約機で申し込む際は、身分証明書を持参さえすれば、複写は店員や契約機が行ってくれます。ですが、郵送やインターネットで、自分ひとりで申し込む場合は、免許証やパスポートの複写(コピー)を自分で用意しなくてはいけません。どの面や、どのページの複写が必要なのかは、金融機関のホームページ等に説明があるので、事前にチェックして、再提出することにならないよう気を付けましょう。
また、写真付きの身分証明書というとマイナンバーカードもありますが、マイナンバーカードはまだ証明書として認めている金融機関とそうでない金融機関に分かれています。
収入証明書類も必要 ~1か所にまとめておきたい~
身分証明書とともに欠かせないのが、収入を証明する書類です。源泉徴収票、確定申告書、税額通知書、所得(課税)証明書、給与明細書……などが必要とされるケースが多いです。これらは、当然のことながら最新のものを提出しましょう。

会社員(アルバイト、パートを含む)の方の場合、年末に渡される源泉徴収票を出すことが多いはずですが、源泉徴収票は小さな紙なので、ついついなくしてしまいがちです。身分証明書などを保管しておく場所で、一緒に保管しておくことをおすすめします。
スマホで身分証明書を撮影する際の注意点
最近では「スマホで撮影した身分証明書の写真をそのままスマホから送るだけ」で審査を受け付ける金融機関も増えてきました。しかし、スマホの写真はぼやけたり、暗くなったりしがちです。身分証明書全体が解読できなければ再提出になってしまい、かえって時間がかかってしまうことも。鮮明に撮影するためのコツをお教えしましょう。
●フラッシュは使わない フラッシュを使うと端に影ができてしまいます。明るい部屋でフラッシュを使わずに撮影しましょう。
●なるべく昼間に撮影する 蛍光灯など、照明の下で撮影すると反射してしまい文字が解読できなくなってしまうこともあります。なるべく昼間に撮影し、夜の場合は免許書を壁などに立てかけて撮影するなど、蛍光灯の光を反射しないよう心がけましょう。
●手ブレを防ぐために、シャッターは押さずに「離す」 スマホで写真を撮るときの手ブレは、シャッターボタンを押すときの反動で起きてしまいます。なので、あらかじめシャッターボタンを指で押しておいた状態で身分証明書に向かってカメラを構え、その指を「離す」タイミングで撮影するようにすると、手ぶれを大きく減らすことができます。

まとめ ~身分証と収入証明書類はセットで保管!~
①身分証明書はパスポートや運転免許証など、写真付きのものが求められることが多い
②収入証明書は、会社員(パート、アルバイト)なら年末にもらえる源泉徴収票があるとよい。個人事業主の場合は確定申告書を用意
③スマホで身分証を撮影するときは、細部まで読み取れるよう工夫を
身分証と収入証明書は同じ場所で保管しておくと便利です。いざと言うときに書類が見つからない!ということがないようにしましょう。
「おまとめローン」を返済する方法と注意事項
「遅延損害金」の発生を防ぐには
返済の際に気を付けたいのが返済方法です。最近ではコンビニのATMで返済ができる金融機関も増えてきました。返済方法によっては手数料がかかってしまうこともあります。せっかく低金利で借りた「おまとめローン」ですから、余計なコストをかけず、最短・最速で返済できるようにするための方法や期日について、ここでご紹介しましょう。
何より遅延をしないこと ~遅延損害金とは?~
レンタルDVDなどでも、期日に返せないと延滞料を支払うことになりますが、借り入れの返済も同様で、返済に遅延が発生すると日割りで「遅延損害金」を別途支払うことになります。遅延損害金の計算方法は下記の通りです。
遅延損害金=借入額(元金)×遅延損害金年率×遅延日数÷365日
また、金利には利息制限法により、借り入れ額に応じて上限が定められています。

遅延損害金についても、利息制限法により「金利の1.46倍まで」と上限が定められています。つまり、上限金利が20%の場合、遅延損害金の上限は20(%)×1.46=29.2%(借入金額が10万円未満の場合)まで上がってしまうのですが、銀行系、消費者金融系の各社の遅延損害金の状況を見ると、20%前後というところが多くなっています。
業種 | 金融業者(ローンサービス) | 遅延損害金利率 |
銀行 | 三菱東京UFJ銀行カードローン | 4.60%~14.60%(※) |
三井住友銀行カードローン | 19.94% | |
みずほ銀行カードローン | 19.90% | |
りそな銀行プレミアムカードローン | 14.00% | |
イオン銀行カードローン | 14.50% | |
消費者金融 | モビット | 20.00% |
アコム | 20.00% | |
プロミス | 20.00% | |
アイフル | 20.00% |
遅延損害金利率の比較 (※)借入時の金利がそのまま遅延損害金利率として設定
それでは、100万円を遅延損害金年率20%の金融機関で借り、遅延が発生した場合の計算をしてみましょう。
◆5日延滞した場合 100万円×20%÷365×5=2,739円
◆30日延滞した場合 100万円×20%÷365×30=16,438円
せっかく「おまとめローン」で金利を下げられても、遅延損害金が発生してしまっては意味がありません。無理のない返済計画を立てることは、とても大切です。
最少返済額や、利息分だけ払えば「遅延」とされないケースもある
しかし、急な出費などで、どうしても事前に決めていた返済額が支払えないケースでは、「最少返済額のみ払う」もしくは「利息だけ払う」ことをすれば、延滞扱いとしない金融機関もあります。最少返済額とは、金融機関ごとによって定められた「毎月最低これだけは返済してほしい」という金額で、借り入れ額や金融機関によって異なります。
サービス・キャッシング | 10万円 | 50万円 | 100万円 |
三井住友銀行カードローン | 10000 | 10000 | 15000 |
みずほ銀行カードローン | 10000 | 10000 | 15000 |
ジャパンネット銀行カードローン | 10000 | 10000 | 20000 |
楽天銀行スーパーローン | 2000 | 2000 | 20000 |
じぶん銀行カードローン | 3000 | 15000 | 27000 |
モビット | 4000 | 13000 | 26000 |
プロミス | 4000 | 13000 | 20000 |
アイフル | 5000 | 15000 | 30000 |
アコム | 5000 | 15000 | 30000 |
最小返済額の比較
最少返済額も厳しいという場合は「利息のみ」支払えば遅延扱いにしない、というケースもあるようですが、100%ではありません。最少返済額や利息のみで遅延なしにしてほしい場合は、必ず事前に金融機関に相談しましょう。
遅延があるとブラックリストに掲載される!
返済に遅れが出ると、遅延損害金が発生してしまうだけではありません。いわゆる「ブラックリスト」(信用情報)に名前が掲載されてしまいます。

金融機関では「この人に融資を行っていいのか?」ということを調べるために、金融機関同士で情報を共有しており、それが「信用情報」です。期日に返済が行われないと、「遅延があった」という事実が事故情報として信用情報に記載されます。数か月にもわたる長期延滞になると、該当の金融機関だけでなく、信用情報を共有しあう他の金融機関からの借り入れも極めて難しくなるでしょう。
返済方法いろいろ ~ぜひ利用したい通知サービス~
返済の方法としては、銀行口座を利用した自動支払い、ATM、振込、店頭など、さまざまな返済方法があります。ATMでは時間帯によっては振り込み手数料がかかってしまうこともあります。数百円とはいえ返済は毎月のことですので、無料になる条件を金融機関のホームページで事前に確認しておきましょう。
返済期日は「毎月指定日返済」や「35日ごと」などから選ぶことができます。「毎月〇日」ならわかりやすいですが、「35日ごと」ですと、つい忘れてしまいがち。そこで多くの金融機関では、返済期日が近づいたら事前にメールなどで通知するサービスをしているので、必ず加入し、遅延損害金を発生させないようにしましょう。

まとめ ~通知サービスを利用して、遅延損害金なしで返済したい?
①遅延が出ると遅延損害金が発生するだけでなく、ブラックリストに名前が載る可能性もある
②遅延発生時は最少返済額、もしくは利息の支払いのみで遅延扱いにならないケースもある(必ず事前に相談すること)
③支払日が近づくと通知を行うサービスを導入している金融機関は多いので、必ず利用すること
また、ほとんどの金融機関で臨時収入が入った際などの「臨時での追加振込」を認めています。返済の基本は「短期返済」です。いち早く新しい生活に向けてのスタートを切りたいですね。
「おまとめローン」の利用が難しい人のために
借金の利息や元本を減らしたり、ゼロにする債務整理という方法もある
「おまとめローンの審査に通らなかった、でも、このままだと返済計画が立ち行かない……」という方にお勧めしたいのが、借り入れを整理するための「債務整理」です。ここでは債務整理のメリット、デメリットについてご紹介します。
債務整理のメリットとデメリット

債務整理のメリット
債務整理とは、法律で定められた借金を整理する方法で、借金を減額からゼロにすることができます。債務整理には「任意整理」「個人再生」「自己破産」の3つがあり、自己破産では借り入れのすべてが帳消し、借金がゼロになります。借り入れの負担を軽くできるのが、債務整理最大のメリットでしょう。
債務整理のデメリット

債務整理のデメリットとしては、いわゆる「ブラックリスト(=信用情報)」に名前が掲載されてしまうことです。金融機関が個人に融資を行っていいかを判断する際に使われるのが、金融機関同士で共有している「信用情報機関」の持つ情報です。債務整理を行うと、その事実が事故情報として信用情報に掲載されます。
よって、消費者金融A社の借り入れを債務整理すると、その情報が信用情報に「事故情報」として掲載されるため、A社に限らず、信用情報を共有しあう他社からも新規の借り入れは難しくなります。新規にクレジットカードを作るのも難しくなるでしょう。債務整理を行う以外にも、借り入れの返済に遅延があった場合も事故情報として名前が掲載されます。
ただ、信用情報は永遠に名前が載り続けるわけではなく、選んだ債務整理の方法によって掲載期間は変わってきます。それでは3つの債務整理(任意整理、個人再生、自己破産)について説明していきます。
任意整理 ~借金の利息をカットできる~
もっとも利用される債務整理が「任意整理」です。任意整理では借り入れの元本を減らすことはできませんが、利息や、今後発生する利息を免除でき、返済の負担を減らすことができます。
また、これ以降に紹介する個人再生、自己破産と異なり、裁判所を介さず貸金業者と利用者もしくは司法書士などを介して交渉を行います。「減らせる金額は少ないが、手続きとしては一番楽」な債務整理が任意整理です。
信用情報には、事故情報として5年間記録されます。
個人再生 ~借り入れの総額を5分の1にする~
借り入れの総額が5分の1程度に減額し、分割払いで返済を行っていく債務整理が「個人再生」です。利息だけがカットされる任意整理と異なり、借り入れの返済負担を大幅に軽くできます。
なお、次に紹介する自己破産(借り入れをゼロにする)で必要な「資産の売却」が、この個人再生では必要ないので、家や車を手放したくない人に選択されることが多い方法です。手続きは裁判所を介して行います。
信用情報には、事故情報として5~10年間記録されます。
また、任意整理にはないデメリットとして、個人再生(自己破産も)では国が発行している「官報」に名前と住所が掲載されてしまいます。官報はホームページからも閲覧できるため「個人再生した(自己破産した)」という事実を、他人が調べようと思った場合、調べられてしまうリスクがあります。
そうはいっても、官報をチェックしている一般人などほぼいないでしょうから、近所や会社にバレてしまうリスクは低いはずです(ゼロではありませんが)。一方で、個人再生や自己破産を行い、事故情報として掲載されている間は、新たな借り入れは難しくなると先ほど説明しました。よって、官報に名前と住所が載ることで、法律で定められた金利以上で貸し出す、いわゆる「闇金業者」のターゲットにされやすくなるという点は注意が必要です。
参考情報:インターネット官報 http://kanpou.npb.go.jp/
自己破産 ~借り入れをゼロに。債務整理の最終手段~
「自己破産」は、もっとも効果の大きい債務整理で、すべての借金を帳消しにできます。ただし、自己破産を行う場合、自分の持っている資産(20万円以上)については、すべて売却しなくてはいけません。個人再生の場合は確保できた家や車を手放す必要も出てきます。手続きは裁判所を介して行います。
信用情報には、事故情報として5~10年間情報が記録されます。また、個人再生と同じように自己破産も官報に名前が掲載されるので、自己破産をした事実がバレてしまう可能性があります。さらに、警備員など一部の仕事には就けなくなります。
まとめ ~「おまとめローン」での返済計画が厳しいのなら、債務整理も検討したい~

①債務整理の方法は任意整理、個人再生、自己破産の3種類
②債務整理を行うと、信用情報に事故情報として5~10年掲載される
③個人再生、自己破産を選ぶと、官報に名前と住所が掲載される
「おまとめローン」は、A社から断られても、B社なら通るケースもあります。そのため、まずは「おまとめローン」をチャレンジし、どうしても審査が下りなかった場合や、返済の目途が立たない場合には債務整理も検討してみましょう。
なお、任意整理、個人再生、自己破産どの手続きも自分で行うこともできますが、手間は増えますし、精神的な負担も大きいので、司法書士事務所や弁護士事務所などに相談されることをお勧めします。借金の負担を減らし、いち早い人生の再スタートを切りましょう。
「おまとめローン」のまとめ
「おまとめローン」に積極的な金融機関と、そうでないところがある
「おまとめローン」の仕組みやメリット、実際に返済がどのように変わっていくのか、また「おまとめローン」で審査が下りなかった場合の方法にどういったものがあるのか、といったことについてご紹介してきました。ここでは、それらのまとめと、実際に「おまとめローン」を検討するにあたってのおすすめの金融機関について紹介していす。
「おまとめローン」のまとめ
借り入れ金額が低いほど金利は上がるため、複数の金融機関からの借り入れを1社にまとめることで、金利を下げて借り入れ返済の負担を軽くするのが「おまとめローン」
「おまとめローン」は、総量規制の対象にはならない
金利を下げても、返済期間が長くなってしまえば、かえって支払う利息は増えてしまうこともある。「金利を下げ、短期間で返済」を目指すべし
毎月これだけは返済してほしいという「最少返済額」が各金融機関によって定められている。借入金や金融機関によって異なるが、最少返済額が下がれば下がるほど返済期間は長引いてしまうので要注意
「おまとめローン」を提供しているのは大きく分けて銀行系と消費者金融系。銀行系の審査は消費者金融系よりも厳しい傾向にあるが、低金利が魅力。まずは銀行系に審査を依頼するのがおすすめ
返済に遅延が出ると遅延損害金が発生する。せっかく「おまとめローン」で低金利にしても、遅延損害金が重なっては意味がない。最少返済額、もしくは利息のみを返済すれば遅延なしと認めるケースもあるため(※すべてではない)、遅延が発生しそうな際は事前に金融機関に相談すること
返済に遅延が出ると、ブラックリスト(信用情報)に遅延として情報が掲載される可能性がある。数か月の長期の遅延があり、ブラックリストに名前が掲載された際は新規の借り入れや、クレジットカードの作成は難しくなる
たいていの金融機関では臨時の返済(臨時収入があったときの繰り上げ返済)を認めている。臨時収入があった際は活用しよう
借り入れの代表的な返済方式に「元利均等返済」もしくは「残高スライドリボルビング返済」がある。気を付けたいのが「残高スライドリボルビング返済」で、返済が進むと毎月の最少返済額も下がり、支払い期間が長引いてしまうことも。状況に応じて返済額を増やしたり、臨時の返済を活用しよう
「おまとめローン」に限らず、ローンの申し込みには写真付きの身分証明書と、収入を証明する書類(源泉徴収票、確定申告書など)の提出が求められる。身分証と収入を証明する書類はセットで保管しておくと便利
「おまとめローン」の審査に落ちた場合は、いま借りている金融機関の金利の引き下げや、ローンの借り換えも検討してみよう(※金利の引き下げは、返済に遅延がないなどの実績がないと厳しい)
金利の引き下げ、ローンの借り換えも難しい場合は、法律で認められている借り入れの整理方法である、債務整理という手段もある
「おまとめローン」は積極的な金融機関と、そうでない金融機関がある

「おまとめローン」は金融機関によって積極的なところと、そうでないところがあります。ですので、1社で審査が下りなかった場合、ご自身の状況のせいではなく、その会社の「おまとめローン」に対するスタンスが積極的でなかったから、という可能性もあるのです。ですので、低金利で「おまとめローン」を利用されたい方は、あきらめずに審査依頼を出してみましょう。
ただし、審査結果を待てずに同時に複数の金融機関に申し込むのは、審査に落ちてしまう要因のひとつなので、必ず結果が出てから次の金融機関に申し込むようにしましょう。
そういった要素を踏まえて、「おまとめローン」でおすすめの金融機関は「オリックス銀行カードローン」と「みずほ銀行おまとめローン」です。いずれも「おまとめローン」に積極的で、審査に通る可能性も高いと言えるでしょう。消費者金融系よりも銀行系は低金利で借り入れができる傾向があるのも魅力です。
金利を減らし、借り入れの負担を少しでも軽くすることで、新しい生活へと踏み出しましょう。
おすすめの「おまとめローン」
おまとめローンを利用するにあたって注意するべきポイントやおまとめローンのメリットデメリットなどはご理解いただけたのではないかと思います。 そこで、ここまで解説した内容を踏まえて、当サイトがおすすめするおまとめローンを3つピックアップしました。ぜひ、参考にしてみてください。
オリックス銀行

業界最低水準の低金利(1.7%〜)
提携ATM手数料が全て無料(利便性が高い)
限度額が大きい(800万円)
オリックス銀行カードローンのおすすめポイント
大手銀行系のカードローンでも最低金利が3〜4%のところ、さらに低い1.7%という業界最低水準の低金利が魅力。
銀行カードローンにも関わらず、口座開設をしなくても利用することができ、担保や保証人も必要がありません。また、限度額300万円以下なら所得証明書なしで簡単に申し込みができるため、書類を揃える手間や面倒な手続きも不要。
また、大手都市銀行を含む全国95000台以上の提携ATMの手数料が終日無料(借入、返済)なので、見えないコストも軽減できます。業界最低水準の月々7,000円からという返済額の設定なので、毎月の返済も安心。いま最も使いやすいおまとめローンと言えます。
さらに詳しい情報を見るみずほ銀行

メガバンクのみずほ銀行ブランドで安心
金利が低いプランもある(3.5%~7.0%)
借り入れ限度額が業界最高水準(1000万円)
みずほ銀行カードローンのおすすめポイント
みずほ銀行のカードローンにはエグゼクティブプランが用意されており、一般的なカードローンでは14%以上の上限金利が7.0%と圧倒的に低いことが魅力。
また、借入限度額も最大1000万円と業界最高水準。大きな額をまとめたい場合にはありがたいですね。なによりメガバンクの「みずほ銀行」ブランドなので、知名度、安心感共に抜群。「安心してお金を借りたい」という場合にはピッタリのカードローンだといえるでしょう。
さらに詳しい情報を見る三井住友銀行

TVCMでおなじみ(認知度が高く安心感がある)
提携ATM手数料が全て無料(利便性が高い)
限度額が大きい(800万円)
三井住友銀行カードローンのおすすめポイント
三井住友銀行カードローンの大きな特徴は「審査の早さ」と「返済コストの低さ」。審査をSMBCコンシューマーファイナンスという老舗の消費者金融プロミスを運営している会社が担っていることから審査時間に関しては銀行カードローンの中でも非常に早い部類に入ります。
また、三井住友銀行のATMはもちろん、コンビニのATMを含む提携ATMもすべて無料で利用できるのも魅力。
三井住友銀行カードローンの金利は、消費者系カードローンに比べて格段に低いものの、銀行系カードローンの中では標準的な水準。とはいえ、金利が低くなるほど審査も厳しくなる傾向がありますので、銀行系カードローンの中では審査に通りやすいというメリットがあります。
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